
2024年
7月31日(水)
2024年
8月1日(木)
2024年
8月3日(土)
ご挨拶
市川團十郎
市川ぼたん
市川新之助
『羽衣』
静岡県の三保松原に伝わる「羽衣伝説」を題材にした長唄舞踊。この地に住む漁師が、松の枝に見事な羽衣が掛けられているのを見つけて持ち帰ろうとすると、天女が姿を現し、羽衣は自分のものであると涙ながらに訴える。漁師が羽衣を返すことにすると、喜んだ天女は返礼に艶やかな舞を披露し、天界へと帰ってゆく。能「羽衣」から詞章が取り込まれ、能の格調高さと歌舞伎の華やかさを併せ持つ作品である。
市川ぼたん
『猩々』
「猩々」は中国の伝説上の霊獣。酒好きで不老長寿の福酒を人間に授けるという。本作の舞台は潯陽江(揚子江)のほとり。若者が夢のお告げで酒売りを始めると、大変酒に強い常連客が来るようになり、自らは水中に棲む猩々であると名乗る。若者が潯陽江に出向くと猩々が姿を現し、酒売りの勧めで酒を飲み始める。猩々は水上で無邪気に舞い遊ぶうち、絶えず酒が湧き出る酒壷を酒売りに与えて姿を消す。永遠の富貴を象徴する縁起の良い作品である。
市川新之助
『素襖落』
伊勢参詣を決めた大名が、同行を約束していた伯父のもとに太郎冠者を使いにやる。不在の伯父に代わって出迎えた姫御寮は、太郎冠者の伊勢への出発を祝って酒宴を催す。酔態の太郎冠者が、那須与一が屋島の合戦で扇の的を射た話を語ると、姫御寮から褒美に素襖(武士の礼服)を与えられる。大名のもとへ帰った太郎冠者が酔って素襖を落とすと、大名はこれを隠し持ってからかい、素襖を奪い合ううち幕となる。狂言を題材にした大らかな笑いに満ちた作品である。
市川團十郎
市川ぼたん
※『素襖落』は、狂言の扮装にて勤めさせていただきます。
市川海老蔵改め十三代目 市川團十郎白猿
本名 堀越寶世(たかとし)。1977年12月6日、十二代目市川團十郎(当時十代目市川海老蔵)の長男として東京に生まれる。1983年5月歌舞伎座『源氏物語』の春宮で初御目見得。1985年5月歌舞伎座『外郎売』の貴甘坊で七代目市川新之助を名乗り初舞台。1999年1月浅草公会堂『勧進帳』では弁慶を初役で勤め、大きな話題となる。2000年5月歌舞伎座『源氏物語』ではこれまで祖父、父が演じてきた光源氏を継承し、光源氏を演じられる俳優として高い評価を得る。2004年5月、六月歌舞伎座『暫』の鎌倉権五郎、『勧進帳』の富樫左衛門、『春興鏡獅子』の小姓弥生後に獅子の精、『助六由縁江戸桜』の花川戸助六で十一代目海老蔵を襲名。
祖父十一代目團十郎を彷彿させる美貌と風姿を持ち、家の芸である荒事はもとより、『熊谷陣屋』の熊谷直実、『寺子屋』の松王丸、『伽羅先代萩』の仁木弾正、『義賢最期』の木曽義賢など義太夫狂言の時代物、『極付幡随長兵衛』の幡随院長兵衛、『与話情浮名横櫛』の切られ与三郎、『夏祭浪花鑑』の団七九郎兵衛などの世話物も積極的に手がけ、成果を上げている。歌舞伎十八番の『毛抜』『鳴神』『不動』が織り込まれている通し狂言『雷神不動北山櫻』を新しい演出・趣向で練りあげたのを手始めに、上演が途絶えていた歌舞伎十八番の復活に意欲的に取り組み、新歌舞伎十八番の復活にも挑んだ。また、2013年には、自主公演ABKAIを立ち上げ、次々と新作を生み出す。2015年から始まった六本木歌舞伎では、演劇や映像などの演出家、脚本家、クリエーター、アーティストと共に新作を創り上げる。海外公演は、2004年10月に十一代目海老蔵襲名披露をパリ・国立シャイヨー宮劇場で行い、その後も2006年5月、6月ロンドン・アムステルダム公演、2007年3月パリ・オペラ座ガルニエ宮公演、2009年9月モナコ・オペラ座公演、2010年6月ロンドン・ローマ公演、2014年11月、2015年10月シンガポール公演、2016年2月UAEフジャイラ公演、3月にはニューヨーク・カーネギーホール公演を行うなど、いずれの舞台も大きな話題となっている。
舞台以外では、テレビは2003年NHK大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」で主演の宮本武蔵を演じ、映画は2006年「出口のない海」、2011年「一命」、2013年「利休にたずねよ」、2014年「喰女−クイメ−」でいずれも主演を勤めている。2015年より東京2020組織委員会文化・教育委員会委員を務め、2021年東京2020オリンピック競技大会開会式へ出演。2022年11月歌舞伎座『勧進帳』の武蔵坊弁慶、『助六由縁江戸桜』の花川戸助六で十三代目市川團十郎白猿を襲名。
2001年芸術選奨文部科学大臣新人賞、2007年3月フランス芸術文化勲章シュヴァリエ。
2011年7月25日生まれ。十三代目市川團十郎の長女。2014年「古典への誘い」八千代座公演の『芝居前三升麗賑』で初御目見得。2018年1月新橋演舞場「初春歌舞伎公演」の『日本むかし話』に出演。「桃太郎」や「かぐや姫」などを題材にした通し狂言で、かぐや姫の少女時代を演じ、愛らしい姿で客席を魅了した。2019年1月新橋演舞場「初春歌舞伎公演」の『牡丹花十一代』にて手古舞をしっかりと踊り、成長を印象付けた。同8月シアターコクーン「市川會」にて『羽根の禿』の禿で四代目市川ぼたんを襲名。
2021年1月新橋演舞場「初春海老蔵歌舞伎」にて9歳で『藤娘』を踊り、観客を魅了した。2022年4月八千代座「市川海老蔵八千代座特別公演」にて『手習子』の町娘を勤めた。舞台以外でも、テレビドラマ「二月の勝者-絶対合格の教室-」に出演。また、映画「DC がんばれ!スーパーペット」で声優にも挑戦しマルチに活躍している。
本名 堀越勸玄(かんげん)。2013年3月22日、十一代目市川海老蔵の長男として東京に生まれる。2015年11月歌舞伎座『江戸花成田面影』で初御目見得。2017年7月歌舞伎座『駄右衛門花御所異聞』の白狐、2018年7月歌舞伎座『三國無雙瓢箪久』の三法師、『源氏物語』の光の君、春宮、2019年1月新橋演舞場『極付幡随長兵衛』の長松、『牡丹花十一代』の鳶頭を、同年7月歌舞伎座『外郎売』の貴甘坊、2021年1月新橋演舞場「初春海老蔵歌舞伎」では『橋弁慶』の牛若丸、同年5月明治座6月南座『実盛物語』の太郎吉、2022年7月歌舞伎座『夏祭浪花鑑』の市松、『雪月花三景』の男蝶の精を勤め、大役に次々と挑戦している。
主催:読売新聞社/tvk(関内)/全栄企画株式会社 共催:水戸市民会館(水戸)
制作:株式会社3Top 制作協力:全栄企画株式会社/株式会社ちあふる 協力:松竹株式会社
お問い合わせ:Zen-A(ゼンエイ)
TEL 03-3538-2300 (平日11:00〜19:00)
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