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時は平安時代。雪の降りしきる石山寺。
その一室で一心に筆を走らせているのは紫式部。
彼女が書いているのは、桐壷帝と桐壷の更衣の間に生まれた皇子の物語。
主人公の皇子は、その美しい容姿、優れた才能と豊かな学識に恵まれ、
後に光源氏と呼ばれるようになった。
彼はその名の通り、光輝く未来を約束されていた。
そんな光源氏に多くの女性が心奪われ、
光源氏はその女性たちと燃えるような恋模様を繰り広げて行く。
周囲の人々は、彼を羨望の眼差しで見詰めていた。
しかし、その輝かしい生活とは裏腹に、
人には言えぬ心の闇、果たせぬ思いをその身の内に抱き続ける光源氏。
彼の内に広がる心の闇、抱き続けるその思いとは……。
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